東京 デザイナーズマンション |
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東京デザイナーズマンション |
基本データ
新幹線で初めて東京に訪れた方は感じたと思いますが、この都市の奥深さです。多摩川を渡った新幹線 は、大田区の住宅地を延々進んでいきますが、やっと都心かなと思ってもまだそこは品川付近んだったり します。江戸時代から続くこの都市の膨張には、本当に目をみはるものを感じます。 江戸時代という言葉がでてきましたが、1800年代に、江戸は人口80万人を超え、当時もっとも人口がい たとされるロンドンの人口を凌いでいたという記録もあります。明治時代になり国の中枢機能が集約される とこの都市はとてつもない膨張を繰り返して、ドーナツ化現象により放射状に鉄道網が発達していきました。 さて東京の問題を探るならそれは終わりのない話になります。でも仙台でも触れていますが、日本 全体の安全を考えるなら、東京の一極集中は、百害あって一理もありません。 放射状に伸びる道路や鉄道を使って、首都圏の各地から朝、民族の大移動のように東京に人が流入しま |
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それではちょっと考えたくないですが、シュミレーションをしてみましょう。 昼下がりの渋谷の駅前にいたあなたは、突然地響きとともに渋谷駅が大きく揺れて いるのに気がつきました。関東大震災レベルの地震が今まさに起こったのです。 逃げ惑う人々の逃げ場はありません。空からは窓のガラス片が降り注ぎ、キャス ターの付いた大型のコピー機やプリンターがガラスの壁を破って空から飛来します あなたはかろうじて逃げて来て小さな公園に辿りつきました。公園には、人が溢れて座る余地もないほどで す。皆一生懸命に携帯で連絡をとっていますが、もちろんどこにも通じるわけありません。 どこからともなく水が湧いてきました。谷あいの渋谷には行き場のなくなった水が四方から集まってきました 津波が来るぞというデマが飛び出し、皆一斉に坂を登って高台に向かおうをしますが、自動車が溢れた道路 にはガラスの破片が散乱してとても走ることも出来ない状態になっています。 なんて創造しただけでも怖くなりそうな状況に明日陥るかも知れません。もちろんこれは東京だけに限った 問題でありませんが、東京が今一番リスキーであることに変わりはありません。例えば運良く震災の危険 から無事に逃れられたとしても連絡のつかない家族のもとへ帰ることの出来ない帰宅難民の問題も生じま す。 東京には隅田川に代表される大きな川が数本流れています。橋が決壊するとまずここで皆足止めと食う ことになります。渡し船の準備等は今一番の必要かもしれません。 帰宅支援マップなるものが非常によく売れたそうです。個人レベルでできる対策のひとつかも知れません。 特に女性の方は地理に疎い方が多いので携行されたほうが良いかもしれません。 よく災害対策として食料の問題があがりますが、何も食べなくても人間は水だけで一週間は生きていける ようです。大阪や名古屋からの食料援助を待てばよいわけですからむしろ備蓄すべきは水だけかもしれま せん。 また新潟の震災の際に一番の問題になったのは、トイレの問題だった様 です。東京のトイレで昔ながらの汲み取りタイプは見ることはもうありませ ん。地震により水道管と下水が損壊した状況でのトイレは見るも無残な姿 になるのではないでしょうか?各家庭やオフィスは携帯用のトイレを備蓄 特に女性はトイレにいくのがいやなために、水の摂取を減らして脱水症状になっていたことが新潟の震災 の際に報告されています。汲み取り式の簡易水洗トイレの普及が、これからの今緊急のに必要な災害対策 です。 避難先の少なさもよくテレビで話題になりました。区内の体育館の面積を人口でわったらひとりあたり寝る スペースがなく立っているスペースしかないことがわかりましたそもそもその体育館自体が安全かどうかも 疑問です。また高校、大学には公共の避難本部が設置される関係上、避難先にはならないそうです。(緊急 ヘリポートなどに使う様です。) 僅か数行読んだだけで都内に出かけたくなくなった方がいらっしゃるのではないでしょうか? 関東大震災以後、数回の大地震を経験してきている日本ですから、その時の教訓を本当に生かして欲しい ものです。 日本の首都東京は、もはや日本のものだけではなくなっています。東京が麻痺すると世界経済にも必ず 波及が予想されます。 いつ起こるかわからない大地震には万全な体制で取り組んでもらいたいと思います。 |
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